同級生なのに、若々しく見えると人と何となく老けて見える人がおります。同い年なのにどうして、こんなにも見た目年齢に差があるのでしようか。
この違いは「細胞の老化度合い」がもたらしていると考えられておりますが、どうして、このように細胞老化スピードの差が起こるのでしょうか？
細胞は常に新陳代謝を行っており、新しい細胞と入れ替わっています。この細胞をつくるための設計図が遺伝子です。
遺伝子は、体や性格をつくるためのデータですから、このデータが失われることは大問題です。そのため、データを失わないために、もしくはデータを失っても問題が起こらないように、何も書かれていない部分が存在します。この部分を「テロメア」といいます。
同時に、この「テロメア」は、体細胞が分裂した回数をカウントする役割をしており、この回数が限界を迎えると、細胞は分裂できなくなり死を迎えます。
細胞分裂の回数は決まっていますが、次の分裂までの間隔は決まっていません。
したがって、次の分裂が遅くなればなるほど、若い状態を保つことができますし、長寿にもなるということです。
すなわち、遺伝子は変えられませんが、細胞分裂のスピードは変えることができるのです。
その方法は、昔からよく言う「腹八分目」です。これが若々しさを保つ秘訣なのです。
